WordPressのプラグイン「WP-Members」を利用すると、ユーザーログイン、パスワードの変更、ユーザー登録・プロフィール編集が固定ページ上で可能になり、会員サイトを作るのにとても便利です。有名どころでいえば「Theme My Login」でも同じようなことはできるのですが、「WP-Members」の場合は住所や携帯電話などデフォルトにないユーザーメタ情報を追加できるので1つのプラグインで簡易的な会員サイトが作れるのです。しかし、これからユーザーを集める場合はいいですが、すでにユーザー情報を何百件も持っていてそれを反映させたい場合は1件1件登録するのはとても面倒になります。しかし、もし既存のユーザー情報のCSVを取得可能であれば、プラグインで一括登録することができます。WordPressのデフォルトのユーザーメタ情報にない場合でも、CSVからWP-Memebersで設定したユーザーメタ情報も含めて登録できるプラグイン「Members Import」を見つけたので紹介します。別にWP-Membersでなくても使えるかと思いますが。
WP-Membersの導入
まずはWP-Membersの導入です。詳しく書かれたサイトがたくさんあるのでここでは簡単に書きます。
インストール
「プラグイン」>「新規追加」>「WP-Members」で検索 > 「インストール」>「有効化」
サイトの設定
プラグインを有効化するといくつかの注意が表示されます。一応従っておきます。
・「設定」>「一般」>「だれでもユーザー登録ができるようにする」のチェックを外して更新
・「設定」>「ディスカッション」>「ユーザー登録してログインしたユーザーのみコメントをつけられるようにする」のチェックを外して更新
・「設定」>「表示設定」>「RSS/Atom フィードでの各投稿の表示」を「抜粋のみを表示」にチェックして更新
固定ページの作成
WP-Membersで利用されるログインページ、登録ページ、プロフィールページの3つを作成しておきます。
例1)タイトル「ログインページ」スラッグ「login」
例2)タイトル「会員登録」スラッグ「register」
例3)タイトル「マイページ」スラッグ「mypage」
本文には[wp-members page="members-area"]
を入れると「プロフィール編集」や「パスワードの変更」が表示されます。
テーマの確認
テーマに「page.php」がないと表示されないらしいので作成しておきます。最低限、ループにthe_contentが利用されていれば大丈夫かと思います。
1 2 3 |
<?php if ( have_posts() ) : while ( have_posts() ) : the_post(); the_content(); endwhile; endif; ?> |
WP-Membersの設定1:オプションの設定
自分のサイトに合わせて設定していきます。「固定ページ」の項目は先ほど作成したページを選択させます。
WP-Membersの設定2:フィールドの設定
最初から「州」や「電話番号」などが追加されているので、削除したり追加したりして編集します。
ドロップダウンを選択した場合は、値とラベルを「|」で区切り、「”」で囲みます。また、最後の行以外は「,」を末尾につけて改行させます。
例)
“北海道|address01”,
“青森|address02”,
・・・
“沖縄|address47”
WP-Membersの設定3:ダイアログの設定
エラー時のメッセージなど、ダイアログを編集できます。ログインページや会員ページにリンクをつけた方が親切な項目もあります。
WP-Membersの設定4:メールの設定
「新規ユーザー登録」、「パスワードリセット」などの時に送信されるメールの設定です。
WP-Membersの英語部分を修正
翻訳ファイルが間に合っていないのかは分かりませんが、英語のままの個所があります。翻訳ファイルを編集するか、日本語のみの予定ならプラグインファイルを直接修正してしまいます。アップグレード時に注意ください。
私の場合は以下のファイルを修正しました。
・wp-membears > wp-members-dialogs.php
・wp-membears > forms.php
CSSで整える
いくつかCSSが用意されていますが、サイトに合わせたい場合は整えます。
「Members Import」を導入
基本的なところはできたところで、ユーザー情報をCSVから一括登録できるプラグインを導入します。
「Members Import」のインストール
「プラグイン」>「新規追加」>「Members Import」で検索 > 「インストール」>「有効化」
CSVファイルを作成する
ここでは、Members Importを利用してCSVをインポートするためにCSVのデータを整えます。
コピペや編集がしやすいので、私は「OpenOffice Calc」を利用しました。
インポート用のCSVファイルを作成する
文字コードは必ず「utf-8」にします。1行目はヘッダー部分となります。「address」と「birthday」はWP_Membersの「フィールド」で追加したものになります。
メールアドレスなど必須のところは入れる必要がありますが、ウェブサイト(user_url)など必須ではないところは無視しても大丈夫でした
表で見た場合
user_email | user_pass | user_login | first_name | nickname | display_name | address | birthday |
---|
テキストエディタで見た場合
"user_email","user_pass","user_login","first_name","nickname","display_name","address","birthday"
既存のユーザー情報のCSVを当てはめて整える
既存のユーザー情報が入ったCSVを入れ込んでいく前に、文字コードをUTF-8にする必要があります。「TeraPad」などのフリーのテキストエディターでCSVを開き、文字コードをUTF-8にして別名保存します。
「OpenOffice Calc」で各CSVを開いた場合は基本的にコピーペーストで大丈夫かと思います。データを分割したり整えながら当てはめていきます。
作成したCSVを別名で保存する
フィールドの区切り記号を「,」、テキストの区切り記号を「”」にする必要があります。
以下は「OpenOffice Calc」の方法になります。
- 1)「ファイル」>「別名で保存」
- 2)「フィルタ設定を編集する」にチェックを入れ、名前を付けて「保存」
- 3)「選択した書式を維持」を「OK」
- 4)以下のように設定して「OK」を押します。
文字列:UTF-8
フィールドの区切り記号:,
テキストの区切り記号:”
すべてのセルをダブルクウォーテーションで囲む:チェックを付ける
ユーザーを一括インポートする
最後に実際にユーザー情報をインポートします。流れは簡単ですが、インポート画面の注意書きにあるように必ずデータベースのバックアップを取っておくことをお勧めします。
- WordPress管理画面に戻り、「ユーザー」>「Members Import」
- ファイルを選択
- オプションを確認し、「Refister」をクリック
ユーザー一覧に登録されていれば完了です。一度ログインを試してみた方がいいかもしれません。
まとめ
今回の場合は、既存のユーザー情報のCSVがある場合に限りますが、WP-Membersを利用していなくても使えるプラグインだと思います。
私はこの方法でできましたが、データベースを一括登録させますのであくまでも自己責任でお願い致します。
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