ラピッドサイトにてトップページや会社概要、新着情報をWordPressにし、「shop」フォルダにEC-CUBEを展開する方法。
この場合の注意点としてトップページやWorpdressのページで、商品への直リンクを張ったりは出来るかとは思いますが、ECCUBEの機能を使うのには更に何かする必要があります。ECサイトの新着情報にWordpressを利用したい人向けというよりは、会社のホームページにプラスアルファで販売もしたい人向けです。
また、shopページのタイトルを「ショップ | サイト名」などとしたい場合、店名やmain.tplなどに注意が必要です。。
特に普通と変わらないインストールの部分は省略します。
ファルダ構想
ワードプレスを「wp」フォルダ内に展開し、パーマリンクの変更を行う。EC-CUBEは「shop」内に展開し、「html」フォルダ内のファイルを階層を一つ上げて「shop」直下におく。
- index.php
- wp
- wp-admin
- wp-content
- wp-include…etc
- shop
- abouts
- admin
- cart
- content
- data…etc
パスの例
- トップ
- http://example.com/
- 直下index.phpが、「wp」フォルダ内のwordpressを読み取ります。
- 会社概要
- http://example.com/about.html
- wordpressの設定、パーマリンクの設定とfunctions.phpにする記述により.htmlを尾につけます。
- 新着情報
- http://example.com/news
- WordPressのカテゴリー「news」一覧表示になります。語尾「/」はつきません。
- 新着情報の記事
- http://example.com/news/33.html
- 投稿のシングルページはポストID.htmlで表示にします。
- 商品販売
- http://example.com/shop/
- 「shop」フォルダ内のEC CUBEを展開させます。
流れ
wordpressのインストールからパスを整えるまでの流れ。
- WordPressをインストールする
- eccubeを「shop」内にインストールする
- eccubeのファイル構成を変え再インストール
- Wordpresのパーマリンク変更
- eccubeのフォルダ内にWPのリライト設定解除
- ControlPanelのリライト設定解除
1.Wordpressをインストールする。
「wp」フォルダ内にWordpressをインストールします。ダウンロード&解凍した「wordpress-xxx」のフォルダ名を「wp」に修正してアップするだけです。
一応ラピッドサイトにおけるWordpressのインストールの主な流れを書きます
データベース作成
http://ドメイン名/mysqladmin/にphpMyAdmin行き、サーバ管理者IDとサーバ管理者パスワードを入力します。
もしサブホストの場合には、http://メインドメイン/mysqladmin/で入ります。
WordPressのダウンロード・アップロード
WordPressのサイトに行き、最新版をダウンロードします。
「wodrepss-xxx.zip」を解凍し、「wp」にフォルダ名を変更してそのまま直下にアップロードします。
ディレクトリのパーミッション変更、インストール
事前に「wp」を「777」に変更することによって、手動で「wp-config.php」を作成せずに済みます。
「localhost」、「管理者ID」、「管理者パスワード」、「データベース名」でインストールできます。
2.EC CUBEをインストールする。
最初に通常通り「shop」フォルダ内にEC CUBEをインストールします。
最新版eccube2.12.xはインストールできませんでした。(2013.02.08現在)
eccube2.11.xは確認済みですので、eccubeのサイトからダウンロードして利用して下さい。
データベース作成
http://ドメイン名/mysqladmin/にphpMyAdmin行き、サーバ管理者IDとサーバ管理者パスワードを入力します。
もしサブホストの場合には、http://メインドメイン/mysqladmin/で入ります。
照合順序を「utf8_unicode_ci」で作成して下さい。
EC CUBEのダウンロード・アップロード
ecucubeのサイトに行き、過去のリリースから「eccube2.11.x.zip」をダウンロードします。
FTPで直下(ドキュメントルート)にアップロードします。
SSH接続、ルートユーザーに変更
アプリケーションソフト「Poderosa」(無料ダウンロード可能)を利用し、接続します。
「新規Telnet/SHH接続」で以下を入力
- ホスト:ドメイン
- プロトコル:SSh3
- アカウント:サーバ管理者ID(サブホストはドメイン管理者ID)
- 認証方法:パスワード
- パスフレーズ:サーバ管理者パス(サブホストはドメイン管理者パス)
ルートユーザに変えます。(以後SHHの説明で、「# 」は分りやすく浸けたものです。実際に入力するのは「# 」以後です。)
1 |
# su |
パスワードを求められるので、ルートパスワードを入力。
ドキュメントルートに移動
メインドメインの場合は、
1 |
# cd /www/htdocs |
サブホストの場合は、
1 |
# cd /home/ドメイン管理者ID/www/ドメイン名 |
解凍と権限の設定
アップロードしたzipファイルを解凍します。
1 |
# unzip eccube-xxx.zip |
権限を変えます。eccubeの部分は各々の名前に変更して下さい。
1 |
# chmod 777 ./eccube/html/install/temp |
FFTPで名前を変更
解凍されたファイル「eccube-2-11-x(例)」を「shop」に変更します。
インストールします。
http://ドメイン名/shop/html/install/にアクセスし、インストールします。
- DBの種類:MySQL
- DBサーバ:localhost
- DB名:ECCUBE用に作成したデータベース名
- DBユーザ:サーバ管理者ID
- DBパスワード:サーバ管理者パス
3.eccubeのファイル構成を変え再インストール
このままでは「ドメイン/shop/html/」にeccubeが展開されるため、SSH接続によりファイルの構成を変えます。
最初から構成を変えてインストールしようとするとなぜか出来ませんでした。
SSHで「shop」に移動
メインドメインの場合は、
1 |
# cd /www/htdocs/shop |
サブホストの場合は、
1 |
# cd /home/ドメイン管理者ID/www/ドメイン名/shop |
フォルダの移動
「data」ディレクトリを「html」内に移動します。
1 |
# mv data ./html |
「html」の中身だけを「shop」直下に移動します。
メインドメインの場合は、
1 |
# mv ./html/* /www/htdocs/shop |
サブホストの場合は、
1 |
# mv ./html/* /home/ドメイン管理者ID/www/ドメイン名/shop |
権限を変更します。
メインドメインの場合は、
1 |
# chmod 707 ./html/* /www/htdocs/shop |
サブホストの場合は、
1 |
# chmod 707 ./html/* /home/ドメイン管理者ID/www/ドメイン名/shop |
FTPで「shop」フォルダ内の「html」を削除します
define.phpの編集
http://ドメイン名/shop/ 内にあるdefine.phpをダウンロードして修正します。
変更前
1 |
define("HTML2DATA_DIR", "/../data/"); |
変更後
1 |
define("HTML2DATA_DIR", "/./data/"); |
「.htaccess」の作成、アップロード
アプリケーションソフト「TeraPad」を使い、新規作成して下記を記入します。
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php_value mbstring.language Japanese php_value output_handler mb_output_handler php_flag mbstring.encoding_translation 1 php_flag magic_quotes_gpc 0 php_flag zlib.output_compression Off #php_flag session.use_cookies 0 #php_flag session.use_trans_sid 1 php_value mbstring.internal_encoding UTF-8 php_value upload_max_filesize 5M |
「.htaccess」として保存し、これをhttp://ドメイン名/shop/内にアップロードします。
※Macを利用している場合は、「htaccess」で保存し、アップロードしてからリネーム。
再インストールします。
http://ドメイン名/shop/install/にアクセスしてインストールします。
先ほどと同じ様に進んでいますが、ECサイトの設定の項目で以下を変更します。
- HTMLのパス:ドキュメントルート/shop/ に変更
- URL(通常):http://ドメイン名/shop/
- URL(セキュア):https://ドメイン名/shop/
4.Wordpresのパーマリンク変更
wordpressが「ドメイン/wp/」内に展開しているので、ドメイン直下に持ってくるように設定。
投稿を「ポストID.html」する。
「ダッシュボード」「設定」「パーマリンク設定」から、「カスタム構造」にチェックを入れ、
http://ドメイン名/wp/%category%/%post_id%.html
を入力
作成できない場合
「TeraPad」で「.htaccess」を作成して、「FFFTP」で「http://ドメイン名/wp/」直下にアップロード
パーミッション(属性・アクセス権限)を「707」に変更。
また設定画面に戻り「変更を保存」をクリックする。
固定ページを「スラッグ.html」する。
利用しているテーマ内の「functions.php」(http://ドメイン名/wp/wp-content/themes/テーマ名/functions.php)に以下を追加。
もしなかったら作成し、「<?php」を先頭につけ、以下を追加してアップロード。
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add_action( 'init', 'mytheme_init' ); if ( ! function_exists( 'mytheme_init' ) ) { function mytheme_init() { global $wp_rewrite; $wp_rewrite->page_structure = $wp_rewrite->root . '%pagename%.html'; flush_rewrite_rules( false ); } } |
トップページをドメイン直下にする
「ダッシュボード」「設定」「一般アドレス」をhttp://ドメイン名/
変更
直下にindex.phpと「.htaccess」が生成されない場合
「TeraPad」で「.htaccess」を作成して、「FFFTP」で「http://ドメイン名/」直下にアップロード
パーミッション(属性・アクセス権限)を「707」に変更。
「http://ドメイン名/wp/index.php」をダウンロードし、以下に変更。
1 |
require('./wp/wp-blog-header.php'); |
「http://ドメイン名/」にアップロードします。
5.eccubeのフォルダ内にWPのリライト設定解除
「http://ドメイン名/shop」に行ってもWordpressのテーマが表示される場合は、リライト設定解除を「http://ドメイン名/shop/.htaccess」に記入。
1 |
RewriteEngine Off |
6.ControlPanelへログインできるようにする
「http://ドメイン名/ControlPanel」にアクセスしてもWordpressのテーマが表示されてしまうので修正する
- 「http://ドメイン名/」に「ControlPanel」のフォルダをアップロード
- 「http://ドメイン名/ControlPanel/」に「.htaccess」を作成し下記を記入。
1RewriteEngine Off
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