こんにちわ。てっちです。
五月病というか眠たい毎日を送っております。
五月病の原因であるゴールデンウィークですが、
てっちとエリーさんもゴールデンウィークは行ってまいりました。東北へ。
旅行前に決まっていたのはこの3つ
・特急「はまます」で青森へ行く(予約済み)
・新潟からフェリーで小樽へ(予約済み)
・十和田美術館に行く
つまりですね、青森の十和田美術館に行きたいねなんて思っていたわけですが、
行きと帰りの交通手段しか予約してなかったという。
まぁ、レンタカーも高いしJRは自由がきかなさそうだしで、青森→新潟間の移動手段をどうするか迷っていたのはあります。
社会人になり、お金があれば何とかなると嫌な考えの大人になってしまった私たちですが、
この時も実際そう思っておりました。
無計画の方が楽しいとすら思ってもいました。
いやー大変だった。
ということで、日付はゴールデンウィーク前夜、5月2日に戻ります。
5月2日
二人ともゴールデンウィークはぎっしり休みをもらっていたため、
前日の夜から夜行列車で青森まで行っちゃえば次の日の朝から行動出来ちゃうという、
なんとも安易な考えの下、電車の予約はしてました。
しかしこの夜行列車「はまます」は少々曲者でありまして、
予約席と自由席があるわけなんですが、札幌を22時に出て青森に着くのは翌朝6時半頃となるわけです。
まぁまぁ、夜行列車だもの、海を渡るのだもの、8時間電車で揺られようとしょうがない。
けど、この自由席というのに問題がありまして、
普通のJRの電車となんら変わらずただ席があり、空いてるところから座るシステムなんですね。
つまり、もしも自由席が全部埋まっていたら、ずーーーっと立ってなきゃならんのです。
どこかの発展途上国じゃないんだからと思うかもしれませんが、
年に数回しか満員にならないんだったら対策のしようがないんでしょう、きっと。
私は何度か利用したことはあるものの、大型連休どころかただの平日だったので、
周りは空いてて優雅に4人分の座席を利用してもまだ有り余るほど席がありました。
しかし以前友達が席に座れず、ずっと廊下でたたずんでいた話を聞いたところによると、
眠れもせず、ほんとに地獄かと思ったんだとか。
たしかに、深夜、窓からの景色もあまり見えない中ずっといるのは精神的にも肉体的にもツラいものがあるでしょう。
今回はゴールデンウィーク。。。
座れない人が出てくるかもしれない。
追記です。
仕事を6時過ぎに終えて各自のお家に帰り、ここで初めて旅行の準備をするのでした。
「嫌な大人」である私は、お金があればなんとかなるとこの時も思ったため着替えくらいしか準備はせず、40Lの登山用ザックに詰め込んでいきました。
もちろんザックはスカスカだったのですが、帰りに土産の日本酒でも入れれるようにと考えていた訳です。
それに旅行となるとなんでか帰りに衣服なんかがかさばってしまうという謎の現象にも対応しております。
旅行先でたたんだズボンは、決して行きの時の整った感じを出してくれませんもんね。嫌なヤツだ。
で、話を戻して3泊4日の大旅行の準備を30分くらいで終えた私たちは、早速札幌駅に向かう訳です。
はまますは札幌を夜10時に出発するのですが、着いたのは8時。
2時間前行動なんてことは待ち合わせ時間を間違えたとき以外はしたことないのですが、たぶん座れないよりはマシだと考えていたんだと思います。
この旅で私は幾度となく勘違いをするのですが、1つ目の勘違い、発車時刻の1時間前には電車が駅で待っていると思っていたら、到着は20分前くらいらしいのです。
つまりあと1時間40分もある訳なんですね。最低賃金でいうと1500円くらいですか?
もっとゆっくり準備できたじゃんと思うと同時に時間があっても大した準備はしなかっただろうなって思った記憶があります。エリーさんには申し訳なかったですが。。。
ホームの乗車口の位置を確認したり、ゆっくり夕食を食べたりしてもまだ40分もある。
取りあえずまたホームへ行き、タバコでも吸おうということに。
「取り敢えず一服する?」ってやつです。
先ほど確認していた乗車口は依然としてガラガラ。
乗車口の回りには先行する電車に乗るだろう人たちがいるだけです。
気にしすぎたかと思いながら喫煙所を目指し、二つ目の勘違い。
ホームにある喫煙所の方向を間違ってしまっただけなのですが、
何やら端のほうに何十人もの列をなして電車を待っている人たちが。。。。
あれ?でもさっき確認した自由席は空いてるのに?みんな邪魔になるから端っこを陣取っているの?
と、都合の良いことを考えるもやはり不安になり駅員さんに聞いてみる。
なんと自由席は端っこしかないらしい。
私が乗車口と思っていたのは「はまます」のではなく別の特急の自由席だったという。
思わぬ事態に二人とも慌てて端っこの列に並びました。
ほんと俺はバカだなーと思っていたら、喫煙所の場所間違えてよかったねとエリーさん。
たしかに間違えていなかったら、列がどんどん長くなっていく中で呑気にタバコをプカプカしていたのでしょう。
エリーさんの優しいお言葉に嬉しくなる私。
改めて現状を見てみると、前には10人くらいの人たちが。
電車の到着40分前にも関わらず、同じように10人くらいの列が4つくらいできているわけです。
座れない可能性があるので早めに並んだ方がいいよ!なんてどこにも書いてないわけですが、
彼らは身を持って地獄を経験したか、誰かに助言されていたのでしょう。
いつから並んでいたのか、すでに一番前の人は座り込んでいました。
電車の大きさを想像し、隣同士で座れたらいいのですが、まぁ座れないことはないと判断し、後は電車を待つだけです。
ここで、書き忘れたことがあります。
この旅の4日前の話に戻ってしまうのですが、わたくしてっちは急性胃腸炎になってしまいまして、
下痢に熱にそれはもうひどい状態でした。
一時旅はムリかもと思いましたが、熱は2日ほどで収まったため、
おなかの調子が良くないものの旅に行くことにしました。
この下痢さんは、何時かに一回は出口をノックしてくるのです。
1日1回の快便生活を続けてきた私には相当ツライものでした。
話は戻しまして、この電車を待つ間でもそれはやってきたわけです。
並んでいる最中に下痢が下痢がというのははしたないので、私とエリーさんは彼をゲーリー・オールドマンと名付けました。
彼、ゲーリー・オールドマンはまだ誰だか分かる程度の距離感を保っていましたが、
これから8時間もの電車の中で、彼が俺を出せーと暴れだす可能性は高そうでした。
そんな不安の中、ついに青い夜間列車、はまますがやってくる訳です。
「電車が参ります。ホームの内側まで下がってお待ち下さい。」
のアナウンスに緊張が走り、逆にみんな少し乗車口側へと詰め寄ります。
座れるか座れないか、それは公園のベンチと訳が違うのです。
8時間座っているか、地獄を見るかの分かれ道なのです。
しかしここは日本、この状態でも誰も追い越そうとはしません。
前にいる子供達が事の重大さを分かっていないかのようにダラダラとしているを見てハラハラしましたが、
ついに電車はゆっくりと止まり、プシューという音と共に扉が開きました。
前には10人、後ろにも既に10人くらい並んでいます。
ひょいっと乗り込む人、重い荷物をよっこらせっと持ち上げて乗り込む人など、
次々と電車に乗り込んでいきます。
同じ車両の反対側の乗車口を確認しつつ、私たちも乗り込みました。
前から徐々に埋まった席は、点々と空いていました。
隣同士で座りたい私は、車両の真ん中に2つ空いている席を見つけます。
勢いよく座り、隣にエリーさんも続きます。
なんとか座れた。
と、安堵感と共に一息ついているうちに、席はどんどん埋まっていきあっという間に「満席」になってしまいました。
そして、やはり満席になっても人はどんどん乗車してきます。
窓から見える、これから乗り込もうとして来た人の顔が唖然としていたのを覚えています。
カップルなのか、片方が座り、片方が立っている人達、
空いている席を探して車両を行ったりきたりする人。
もし不安や憤りなどの負の感情が目で見えたとしたら、この時の車両は火災報知機が反応するレベルで曇っていたでしょう。
王座の席に座りくつろぎ始める人と、立ちながらにしてどうにか居心地を良くしようと工夫している人が入り混じる中、
はまますは、ついに、札幌を発ちます。
かくゆう私は、ゲーリー・オールドマンがいつやってくるか、心配しながら。
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