多発性硬化症と診断されたときの話

指先の痺れから左半身全体に痺れを感じるようになり、
重い腰を上げて近くの脳神経外科に行くことにしました。
ここまで、最初の指先の痺れから3日目の朝になります。

事前に電話をして自転車で向かいます。
平日というのもあるのか同世代は一人もいませんでした。
看護師さんに簡単な説明をしつつ、虫歯や10年前の視神経炎の話も一応という感じでしておきました。
後で分かったのは、多発性硬化症の疑いはこの視神経炎があったことも大きいとのこと。
今までの症状などは惜しみなく話すもんですね。

医師と簡単なお話をしてそのまま検査に入ります。
このときはまだ視神経脊髄炎の可能性があると伝えられていました。
「視神経炎の進化版?」くらいに考えながら、
人生で初めてのMRIに入ることになります。

金属などすべてないことに同意したらMRIの機械の前で寝転びます。
工事現場のようなすごい騒音がするとのことでヘッドフォン装着。
青少年科学館の宇宙を冒険する系の乗り物に乗ったときのような、
妙な緊張とワクワク感がありましたね。

実際に体験してみるとこんなもんかって感じでしたが、
機械が動く音より、発してる音がうるさいって感じでした。
「ビービービー」っていう感じだったりするんですが、
あれって消せないんでしょうかね、仕組みが知りたくなります。
狭い空間だからか眠たくなり、8割は寝て過ごしてしまいました。

検査も終わりMRIの結果を見ながら医師とお話。
結果、大脳に炎症があるとのことで、多発性硬化症の可能性が高いと言われました。
このとき初めてその言葉を聞いたわたしは
名前のインパクトに少々びびりながら説明を聞いたところ、
なんでも免疫が神経を攻撃してしまう病気なんだとか。
原因はわからないとのことなのでガッテンすることもできず、
ただ説明をきいてそういうものかと思うしかありませんでした。

先生が大きい病院の招待状を書いてくれるとのことで、
まずは先生のところにいきなさいという流れでした。
早めの方がいいということだったのですが、
仕事もあったので明日受診してもらうことに。
(MRI + 診断 + 初診ってことで、3割負担で10,000円ほどの支払いでした)

そのままその日は仕事に行ったのですが、
多発性硬化症をネットで調べると難病だとか治らないだとか、
自分の予想をはるかに超えた病気だったんだと知ることになりました。

これからも考えたのですがイマイチ現実感もなく、
大事になってしまったなぁというの感じでした。